娘を苦しめる自他境界の問題。
自閉症スペクトラムの特性に自分と他人との境界があいまいであると言う問題があります。うちの子供達にもその特性ははっきりとみられます。息子の場合は会話の中で出てくるものだけですが、娘の場合、行動にも出ています。会話の中に見られる自他境界の問題はこちらの記事に書いています。<a...
View Articleテンプル・グランディンさんから学んだこと「こだわりを生かす」生き方
昨夜、NHKの「スーパープレゼンテーション」という番組でテンプル・グランディンさんのTED講演が放送されました。テンプル・グランディンさんはアメリカの動物学者であり、自閉症を持ちながら画期的な家畜施設を設計し成功を収めた方です。このグランディンさんのTED講演はずいぶん前から日本語訳付のものがネットで公開されており私は子供達に診断がついてすぐから何度も繰り返し見てきました。私にとってはとても素晴らし...
View ArticleADHD薬コンサータの記事に寄せられたコメントに対する私見
昨日私のブログへ反精神科医療のお考えと思われる方からコメントが寄せられました。該当記事の主旨上コメント承認はいたしておりませんが、コメントを書かれること自体公開を前提に書かれていらっしゃるはずですので、代わりにこの記事にて引用と私見を述べさせていただきたいと思います。ただしこの私見に関してはそのコメントを寄せられた方へ向けての内容のつもりありません。人それぞれ色んなお考えの方がいらっしゃることですし...
View Article発達障害当事者さんの強いメッセージと理想のお母さま
今日は私が素晴らしいと思ったある方のブログを紹介します。私のブログは私と同じく発達障害児を持つ保護者の方が読まれている場合が多いようですので、是非多くの方の参考にしていただけたらと思いました。アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害、強迫性障害、反社会性人格障害の診断を受けた現在18歳の当事者、みらいさんのブログです。<a...
View Article発達障害は「治る」のか
前記事に質問のコメントをいただきました。私と同じく発達障害を持つお子さんを育ててらっしゃる保護者の方からです。質問の文章からだと細かい部分はわかりませんが、ここで引用の上、お返事をさせて頂きたいと思います。あくまでその質問の内容から私が思うことです。 はじめまして。 読ませていただき、救われた気持ちになりました。 色々なアプリなど早速試してみたりしています。...
View Articleギフテッド、2E教育から考える得意を伸ばす効果
子供に発達障害があることを回りに告げるとよく言われるのが「なにか特別な才能があるのかも」実際に特別な才能がある人も中にはいますが、それは一般の人にも同じことで皆がそんなわけではありません。善意で言ってくださっているにしてもたびたび言われるとうーん・・ともやもやしてしまいますよね。今回は特別な才能を持つ子供たちへの教育の話ですが一部の子供の話ではなく、発達に凸凹がある子供たちの凸の部分をどう生かしてい...
View Article通級指導教室で使われる学習支援グッズ・療育グッズまとめ
通級教室には楽しい教材がいっぱい!今日はまとめてご紹介したいと思います。娘は入学から昨年度まで3年間通級指導教室でお世話になりました。今年度より退級になりましたが、今日、先生のご好意でお時間を作っていただき娘に会ってくださいました。先生と楽しくおしゃべりしながらクッキングでチョコレートムースを作りました。通級教室では毎学期に1度クッキングでお菓子などを作っていました。お料理は息子の児童デイサービスや...
View Article夏休みの宿題対策アンケート結果 工夫がいっぱいです!
お子さんの夏休みの宿題、なかなかすすまなくて大変!というお宅も多いのではないでしょうか。うちも普段の宿題から大変ですが、夏休みは更にすすみが悪くいつも苦戦しています。昨日、ウェブアンケートを試しに作ってツイッターで回答をお願いしてみました。初めてのウェブアンケートで練習のつもりだったのですが、皆様から素晴らしい工夫をたくさん寄せていただいたので、見やすくまとめて公開したいと思います。全部で90件の回...
View Articleディスレクシア・学習障害支援 勉強嫌いは見え方の違いかも?実践的なサポート例をご紹介します!
お子さんの学習につまづきが見られる、もしかしたらお子さんの見え方や認知の仕方が違うのかもしれません。視力にも知的にも問題がなくても見え方、その認知によって上手に認識できない、全く読めないわけではないのに読みにくい。そういったことから学習に対してやる気や自信を失っているお子さんは数多くいると思われます。見え方は視力に問題がなければほとんどの方はみんな同じものだと思われている場合が多く、なかなか見え方の...
View Articleディスレクシア・学習障害支援 学びの楽しさを伝えるために
前回の続きです。今回は読むための工夫・スマホ、タブレットなど電子機器の活用・ビジョントレーニングなどについて書きたいと思います。<a...
View Articleオキシトシンによる自閉症治療をどう考える?
近年、自閉症スペクトラムの特性のひとつであるコミュニケーション障害の改善に効果があるといわれている「オキシトシン」による治療が注目されています。2015年9月4日に東京大学付属病院よりプレス発表がありました。オキシトシン経鼻剤連日投与による自閉スペクトラム症中核症状の改善を世界で初めて実証 |...
View Article苦手なことへの取り組み方 スモールステップ実践例
受動型で不安の強いタイプの自閉症スペクトラムである息子は自分で出来ると自信がない限り、なかなか新しいことに挑戦しようとしません。得意なことがある反面、苦手なことも数多く抱えています。今でも苦手なことは色々とあるのですが、ちょっとした工夫ですごく苦手だったことがあっさり出来るようになったことがありました。息子のような特性だと、本来出来る能力を持っているのに不安や自信のなさから避けたままのことがあります...
View Article発達障害かも?子供の発達が気になったらどこに相談したらいい?
子供の発達が気になる、発達障害かもしれない。そんな不安を抱えてこのブログにこられる方も多いと思います。私自身も疑問を持ちながら検診で相談しても問題ないといわれ、なかなか専門機関へ繋がることができず途方にくれていました。コメントで専門医を知りたいと書き込んで下さった方がいらっしゃいました。今日は地域での相談できる専門機関の探し方について、どんな診察や検査をするかについて書きたいと思います。...
View Article合理的配慮が学校を変える!
平成28年4月1日より「障害者差別解消法」が施行されます。この中にある「合理的配慮」は、障害を持つ人々に対して必要な環境整備などの配慮を行うということ。それにより、発達障害児をとりまく学校環境が大きく変えられるのではないか、その他多くの子供たちにとっても変化をもたらすのではないかということについて書きたいと思います。簡単に言えば今まで配慮を求めても「前例がない、特別扱いできない」などと断られていたこ...
View Article発達性協調運動障害 不器用な理由はこれだった
多動でとにかく活発に動き回る娘。運動は得意なんだろうなぁと思っていました。お風呂でもイルカのようにもぐってぐるぐる暴れるし泳ぎも得意だろうと。ところが小学校に入ってみると体育の成績がいまひとつ芳しくない。泳げない。アレ?他にも蝶結びがなかなか出来ない、髪の毛を自分でくくれない、不器用で出来ないことが数多くあります。小さい頃、寝返りをうつ、歩く、しゃべるなど身体的な発達の遅れはまったく見られなかった娘...
View Article発達性協調運動障害 トレーニングと配慮と工夫
前記事の続きです。今回は発達性協調運動障害(DCD)にどう対応していくかについて考えたいと思います。nanaio.hatenablog.com...
View Article合理的配慮を具体的にお願いするためのステップ
平成28年度より施行される障害者差別解消法に伴う合理的配慮を、実際に学校へお願いするにはどうすればよいのかについて書こうと思います。合理的配慮とはなにか?についてはこちらの記事をご覧ください。nanaio.hatenablog.com法律が出来る、合理的配慮を求めることが出来るといっても、実際にはどうしたらいいのか、何をお願いできるのか、どう合意形成に持っていくのか、なかなか難しいですよね。...
View Article家庭療育 生きる力をつけること
親として子育てをしていくうえで一番の目標はなにか?「自分が死んだ後も子供たちが生き延びられるようにすること」だと私は思っています。我が家には二人の発達障害児がいます。うちの子供たちの場合は、障害児と言えども障害者手帳も療育手帳も条件を満たしておらず現状では持っていません。成長の過程で二次障害などが起きれば変わってくる可能性もありますが、おそらく一般の社会に出て行かなくてはなりません。福祉の制度を利用...
View Article家庭学習サポート wiiUを使った動画授業での学習支援!
自閉症スペクトラム、ADHD、LD(学習障害)など発達障害を持っていると学校の授業になじめなかったり学習面でのつまづきをかかえることは多いと思います。学校の授業についていくことが困難な場合もあれば、不登校気味だったり、支援学級で教えてもらうスピードが遅い場合もあると思います。学習でつまづく原因はなにかは、それぞれのお子さんの特性によって様々です。読み書きに困難があるのか、注意力や興味の問題なのか、聴...
View Articleケース会議とは? チームで子供を支える特別支援教育
お子さんが学校で困っていることについて、担任の先生に直接支援をお願いしても、先生がお忙しかったり、意見がかみ合わなかったりで、なかなか解決に向かわないことがあると思います。そんなときはケース会議が役に立つかもしれません。担任の先生と保護者だけでなく、チームでお子さんの支援を考えていく仕組みです。うちでは現在小学校4年生の娘について、学校で定期的にケース会議を開いていただいています。ケース会議とは、困...
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